耳鳴りと難聴

実際には、発せられていない音が聞こえる耳鳴り。本来なら、聞こえるはずの音が聞こえない難聴。耳鳴りと難聴は全く正反対の症状ですから、それらは全く別のものだと考える方が多いようです。

ですが、難聴と耳鳴りには、密接な関係があるといわれています。

実は、突発性難聴によって耳鳴りが聞こえたり、耳鳴りと難聴が同時に起こったり、しかも、耳鳴りと難聴の原因が同じ病気であったりと、全く正反対の違う病気のように思われる難聴と耳鳴りはとても深い関係があるのです。

特に、耳鳴りと難聴が同時に出ることが多い病気は、メニエール病と突発性難聴です。突発性難聴は、基本的に、片耳だけ耳鳴りが聞こえると共に、外部の音が聞こえにくくなる病気です。メニエール病による場合は、ゴーゴーやザーザーといった耳鳴りが聞こえるという特徴があります。

また、老人性難聴の場合にも、キーンという耳鳴りが聞こえることが多いです。耳鳴りにはさまざまな原因がありますが、耳鳴りに悩んでいる方のほとんどが難聴にも悩んでいるというデータもあるくらい、この両者にはとても深い因果関係があるといえるでしょう。

逆に、耳鳴りが聞こえる方は難聴に陥りやすいともいえます。耳鳴りには、難聴性耳鳴りと無難聴性耳鳴りの二種類があるのですが、本人が難聴を自覚していないだけで、精密検査をすると実際には多少なりとも難聴が発生していたということも珍しくありません。

いずれにしても、耳鳴りや難聴といった症状を感じたら、病院で精密検査を受けましょう。耳鳴りや難聴は、放置するとひどくなることも多いですし、脳に原因があることも少なくないのです。